トップページ ≫ コラム ≫ 雪んこの頑張って咲きます♪ ≫ 転落したヒーロー・清原の弱さ
コラム …雪んこの頑張って咲きます♪
シャレにならない話とはこんなことをいうのだろう。
昔、「覚醒剤打たずにホームラン打とう」と書かれたポスターがあったそうな。
この打者は先日、逮捕された清原だ。
彼は、ホームランを打ち、ヒーローになり、覚醒剤を打ち、犯罪者になってしまった。
シャレにならないどころか、仲間だけではない、野球ファン、球児、多くのひとを裏切ってしまったのだ。
過去に同じように覚醒剤で実刑を受けた江夏豊が「結局、寂しかったんやろうな」と語ったという。
寂しければ逃げるのか、寂しさと戦ってこそ、スポーツマンではないか。それだけの根性を鍛えてきたのではないか。
スポーツとは、汗をかき、自分を強くするものだ。スポーツこそ、自分との戦いである。(もちろんスポーツだけではないが・・)
私も以前、弱い自分を鍛えるため、辛いとき、逃げない自分をつくるため、東京マラソンに何度か出場した。
「ここで終わることが出来れば、どんなに楽だろう」と、まるで試されているかのように、42・195キロは自問自答の繰り返しだった。
腰の痺れ、膝、足裏、ふくらはぎの痛み。あらゆる痛みが襲いかかる。
その痛みと戦いながらゴールテープをきったとき、更なる強い私が誕生する。
この痛みに比べたら、日々の痛みなんて何てことはないと思える自分がいたものだ。
また、私がその痛みから逃げなかったのは、私だけの力ではなかった。
沿道の人達の声援、そして何より、私の仲間が私のために応援にかけつけてくれたこと。
このひとたちをがっかりさせられない、このひとたちを裏切れないと、痛みに耐えて走る。
ひとによってひとは強くなれるものだということを教えられた。
それとは逆に、自分はダメな人間だからしょうがないと逃げるひともいる。
清原もそうだ。
彼は何から逃げたかったのだろうか。
バッターボックスに立てない寂しさからか。家族を失い、その孤独から逃げたかったのか。はたまた、脅されていた恐怖から逃げたかったのか。
どんな理由でさえ、その逃げは身勝手で意志が弱いものとしかいいようがない。
逃げたいと思ったら自分にむち打ち、頑張るのがスポーツマンだ。ヒーローだ。
三浦カズのように、歳と戦いながら若いひとの何倍も汗をかき、挑戦し続けるひともいる。だからこそカズはキングと呼ばれ、清原とおよそ変らない年齢で輝いていられる。同じカズなのに明暗が分かれた。
そう、一度しかない人生はどの舞台に立とうと挑戦し続けてこそ、強い自分をつくり、輝いていられるものだ。
バッターボックスから去った清原でも挑戦できることはあったはず。
たとえ元でも、プロと名のついたものは未来に夢を持つ子供達や若者のヒーローだということを忘れてはならない。
応援してくれているひとがいることを忘れてはならない。決してそのひとたちを裏切ってはいけない。
そしていつまでも強いひとであってほしい。
そういえば私の身近にも愛されキャラの男がいた。
男は何から逃げたかったのか・・消えていった。その男もまた意志が弱かった。
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