トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第一章子育て方針のタブー(18)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~うちの子は褒めるとやる気が出るから、とよく褒めている~
「うちの子は普段はいいかげんにしか勉強しませんが、褒めると調子にのって、そのときはきちんと勉強します。褒められるとやる気が出るタイプです」
そんな「わが子評」を親御さんから聞く機会が頻繁にあります。
褒めて伸ばすか、けなして鍛えるか。
発奮のさせ方にもいろいろありますが、今どきの子どもはけなされるとシュンとなって心が折れてしまうという話しもよく聞きますから、「褒めて伸ばす」ほうがよいのかもしれません。確かに子どものよいところを見つけて褒めてやるほうが、我々塾講師も本人も親御さんも気持ちがいいですから、誰もがイヤな思いをしない指導のほうが好まれているような気がします。
しかし、これが通用するのは小学校まで。それまでであれば勉強でもお手伝いでも「褒められるからやる」は0kです。しかし中学校に入ると、勉強もスポーッもその目的は「楽しいからやる」「自分のためになるからやる」などに変わらなければなりません。
それでも中学校時代ならば、親の代わりに褒めてくれる人がいるかもしれません。しかしどこかで考え方に一線を引いておかないと、褒められることが当たり前になり
褒めてくれる人がいないから、やりたくないと考えるようになってしまう可能性を否定できません。
中学校・高校・大学・・・・・とさらに成長していくにつれて、「褒めてくれる人」はどんどん減っていくものです。「褒められればやる気が出る」は、おこちゃまの証拠だと思ってください。
塾はサービス業ですから、保護者から「褒めてやってくれ」と頼まれれば褒めるものです。学校でも保護者の要望なら、否定することはないでしょう。しかしこれは、目の前の安心を手に入れたにすぎません。
褒めてくれる他人を動機にするのではなく、自発的動機を大事に育てられるのは、他でもないお母さんなのです。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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