トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第1章子育て方針のタブー(19)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~うちの子は内気だから、となんでも代弁している~
塾の三者面談を行っているとき、
なんでもお母さんが話してしまう+子どもは無表情
という光景をよく見ます。わたしが子どもの声を聞くために話をふっても、さえぎって母親が答えてしまうこともあります。先に母親のほうから、
「この子は内気なのか、何を聞いても反応が薄くて。だから私が話します」と言ってくることが多いのも不思議なのですが。ちなみにこうした子は、ほぼ例外なく国語の成績が芳しくないものです。
子どもがこのような無表情を日常的に表す場合、その子の親にはいくつかのパターンがあります。
・自分の考えを押し付けて反論を許さない(子どもの考えを無視する)
・子どもが小さい頃からyes/noで完結する、誘導型の会話が習慣化している
前者の場合、子どもはすでに「お母さんには何を言っても無駄だから、何も話さない」という習慣ができあがっています。それでも本当に何か言いたいことがあれば、顔を上げて視線をこちらに向ける程度の反応はあるので、わかるものです。ところが母親の意向に沿うことを強制されている場合には、心ここにあらず。まったく無関心なのです。
後者の場合には、すべてのおぜん立てを親がやってくれることに慣れているので、
「はい」「いいえ」以外の解答が求められるといきなり無反応になってしまいます。
夕食時の
会話を思い浮かべてください。ご飯の味付けについて聞くとき、無意識に「今日のおかずはおいしいでしょう?」という質問をしていませんか。
「おいしい」「おいしくない」以外の答えが返ってこないようなら、要注意だと思ってください。おかずのことすら具体的に感想を述べようとしないのであれば、学校で「自分の考え」をしっかり述べられるはずがありません。すぐにでも「今日のおかず、どう?」という、yes/noでは終わらない質問に変えて、できる限り具体的な意見を聞き出すように心がけてください。 子どもの「発信力」は一朝一夕で身に付くものではないからです。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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