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コラム …雪んこの頑張って咲きます♪
先日、ある方のお通夜と告別式に参列した。
親戚以外にこの両方に参列するのは二度目だ。
一度目は友人のお嬢さんのとき。
まだ青き私は友人以上に涙を流した。
本当に泣きたかったのは彼女なのに…号泣を止める術もなかった。
あれからときは流れた
私は涙を流してはいけないと覚悟を持ち、その場所を訪れた。
厳粛な通夜は、多くのひとが集まり、流れにそって終わった。
ご遺族は参列するひとへの感謝で悲しむことさえも押し殺しているようだった。
その夜、天気予報にはない雨がふった。
わずかな時間だった。
まるで遺族の堪えた涙のように、また参列したものの惜別の涙のように私には想えた。
翌日。ご遺族にとって、本当の別れの日がやってきた。
写真の舞台女優は人生の幕を遂げた。
好きだった紫の花に包まれたその女優は最高に美しく輝いていた。
そして二人の強きプロをみた。
一人目のマイクを持つプロ。
その母に別れを告げた。大粒の涙を流しながら、後にマイクを握った。
涙を一掃し、気丈に振る舞う。聴くものすべてを魅了し、母へのありがとうを言葉にした。
私は自分に置き換えたとき、この強さを保つことができるであろうかと自問自答した。
さらに次のプロへマイクが移った。
姉の死に別れを告げる弟さんだった。
そのひとは普段、どんなに辛くても涙をみせないひとだった。
そのひとが涙をこぼした。
こぼしながら精一杯、次の舞台にたつ姉へエールを送った。
まさに二人のプロだ。
日頃から本当の意味でマイクを持つプロ。
司会者として、長きにわたり、第一線で活躍するプロ。
また若きころから、政治家としてマイクを持っていたプロ。
その二人のプロ根性には圧倒させられた。そして流れおちる涙を拭った。
私が泣いていてはいけないと…。
あの日の自問自答の答えがでた。
愛するものがこの世を去ったとき、これほどまでに私は強くいられるか。
私ははっきり言う。私には無理だ。泣きくずれるだろう。
でも、この強き方たちから学び、愛するものが最高の笑顔で幕を閉じられるように、主演女優を支える助演女優で今を生きるとあらためて誓った。
今日、暖かな春がそこまで来ていた。
きっとこれから見たこともない紫色の秀麗な花が咲くことだろう。
お母様でありお姉様、新たな舞台でさらに美しく咲いてください・・・合掌。
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