文芸広場
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息子の浪人生活が終わった。
浪人生活の日常は、朝8時半に家を出て、夜10時半に帰宅。
予備校は、昼休み40分だけの休憩があるだけで、後はトイレ以外、自分の席を立ってはいけない。午前は授業があるが、午後はひたすら自習。自分の目指す学校の過去問題を説き続ける。
予備校と言えば「駿台」「河合」「代々木」が御三家と言われ、現在では「東進」が加わっている。
息子の選んだ予備校は私立文系で、近年優秀な実績を残している増田塾。
私立文系に特化しているため講師の数が少なく、立地条件も良くない。マンションの一室が教室となっているため、環境も決して良いとは言えない。
そのため、他の有名予備校に比べると1年間の費用は80万円(教材費を含む)と格安。有名校を選べば100万~150万円かかる。
さらに浪人生は何校も受験するため、試験の費用も半端ではない。
予備校は安くても高くて受からなければ意味がない。
何を重視するのかを相談し、よく考えなければならない。
息子が受験前日に私に言った。「浪人生活があまりにも辛すぎて、何度逃げ出そうと思ったかわからない。こんなに頑張って1年間勉強したのにもう1年浪人しても何もかわらない。二浪はない。」と。
息子は自分の目指していた大学に無事合格。大きな身体で飛び上がり、涙して喜ぶ息子をみて、私も涙が止まらなかった。
辛い浪人生活も、合格という達成感ですべて打ち消されてしまうのであろう。
毎日の弁当作り、健康管理、精神的ストレスのはけ口として母として大変ではあったが、頑張れば報われることを改めて感じさせられた。
私も挑戦することを忘れずに、まだまだ頑張ろう。
馬渕 凛子
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