文芸広場
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狭い庭だが、むしってみると結構な量。
先日、草むしりをした。まめにやっていないので、やるとなると重労働。
めんどくさがりのわたしには、草むしりに着手するまでのハードルが高い。だが、いざ着手してしまえば楽しめる。
まず、その作業の進み具合が、目で見てはっきりとわかるのがいい。生活していて、進み具合がわかりにくいことって多いのだ。例えば、子育て。身体の発育は、身長の高さが何センチ高くなったかではっきりとわかるが、こころの成長はいまひとつわかりにくい。ここで心配になるのは、世の中の保護者の方々は子どものこころの成長ぶりも実感としてよくわかっていらっしゃるのかしら?わたしだけが鈍感なの?そんな不安も頭に浮かぶ。
さて、気を取り直して、わたしの場合は、子育てに関しては実感が伴わないことが多い。そういえば、わたしと同じように子育て中の友人は、子どものことでイライラした時は、草むしりをすると言っていたっけ。また他の友人は、夫とケンカした時は草むしりをすると言っていた。
それから、草むしりは、自然に思いを馳せることが出来るのもいい。思い切り根っこを引っこ抜くと土の中から大きなミミズが這い出る。おお!虫も頑張って生きている!
ぼくらはみんな生きている~♪ミミズだって、オケラだって、アメンボだって~♪鼻歌が始まる。
いただいた桜の苗木を庭に植えたら、毎年少し遅めの花を咲かせている。道行くひとが「わぁ!綺麗!!」と明るい声で言う。ふふふ。わたしのことを綺麗と言われたのではないが、嬉しい。
むしる。むしる。もっと、頻繁にむしった方がいいな。実は楽しいのだ。
檀 ままこ
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