トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第2章 生活習慣のタブー(22)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~子どもが何時まで起きていようと注意しない~
小学生の親にとって、「子どもの睡眠時間を確保する」ことは大切な仕事の一つです。小学生の睡眠不足は、学力はもちろん体力の面から見ても、プラスに作用することはありません。早寝・早起き・朝ごはんとよく聞くとおり、「正しい生活習慣」がどれほど重要であるかは、いまさらお伝えする必要はないでしょう。少なくとも「八時間前後」の睡眠時間を確保させることがいちばん自然ではないかと私は思います。
これが中学生になると、睡眠時間についてはおろそかにされてしまいます。
理由は、小学校時代に比べて帰宅時間が遅くなるからです。夕食・勉強など、すべての生活時間帯が遅くなるため、小学校時代のような「早寝」の習慣を維持することが難しくなります。その分「起床時間を一定に保つ」ことが必要になるのは、前の項目で述べたとおりです。
「睡眠時間が確保できているか」については、それほど心配する必要はないと思います。部活で疲れて帰ってきたときには風呂にも入らず寝てしまうこともあるでしょうし、通学の電車やバスで寝ていることもあります。
いっぽう、子どもが起きている時間は注意が必要です。とくに夜、子どもが何をやっているかチェックすることは大切です。オンラインゲームや携帯のメールなど、今の中学生は「時間を浪費するツール」がいくらでも手に届く環境にありますから、
「じゃあ先に寝るから、ちゃんと勉強しなさいよ」
と親が先に寝てしまったりすると、彼らの「夜の行動パターン」はやりたい放題になってしまいます。生活リズムの乱れはすぐに成績の下落となって表れます。成績はそこから対処してもとりもどすことが可能ですが中学生の生活の乱れは放置すると暴走するというリスクがあることを知っておかなければなりません。
中学生になってから生活習慣の乱れを正していくのは、小学生のときよりも格段に労力を使います。ゲームは一日何時間以内にするとか、毎朝の起床時間を決めるといったルールを前もって設定すること。そして、決めたルールは必ず守るという意識を、今から養っておいてください。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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