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今年で82歳になった義父の病名はパーキンソン病。
10年ほど前から身体の動きに症状が出始め、病院からきちんとした病気として認定されたのは5年前。一度発症したら完治することはなく、国の難病と指定されている。
昨年末まで義母が自宅介護をしていたが、日常生活のほとんどを介護なしでできなくなり、介護施設にお世話になることになった。
急きょ個人経営の介護施設に入ったものの、月々の支払いは18万円程。
年金生活ではとても払いきれない金額である。
部屋は一人部屋で7.5畳あり、大型クローゼット、トイレ、シャワー付き。
南に大きな窓があり、日当たりも風通しも最高。
介護士さん達は、いつも笑顔でどんなことでも快くうけいれてくれる。
仕事とはいえ、本当に頭が下がることばかり。
週に一度、義父の顔を見に行くと、嬉しそうに笑って出迎えてくれる。
痴呆が少しづつ進んでいるのが、まだ私の事はわかるようだ。
友人達との会話は年齢とともに変わってくる。
昔はほとんどが子育ての悩みだったのに、最近は旦那のダメ出しや自分の身体の話が多くなった。そして両親の介護やお墓の話、これはかなり深刻。
私世代は子育てが一段落し、両親の介護問題を抱えている。
人生50年から80年になった今、介護は大きな問題。
精神的問題、金銭的問題が二重苦になって襲いかかってくる。
介護に疲れて、妻を殺害や親を殺害してしまうニュースが耳に入ってくる今日。
自分でがんばってもどうにもならず、必ず老いはやってくる。
私達世代が60歳を迎えるころには、年金もどうなっているのかわからない。
自分の事は自分で守らなければならないのだ。
義父母の介護は私にとって責任であり、義務である。
ひとりで悩まず、考え過ぎず、前向きに頑張っていこう。
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