うわさの噂
まちで耳にした噂話、内緒話をこっそりお届け
東京あたりの盛り場では、ヤキトリ屋のとなりにヤキトリ屋、そのまたとなりもヤキトリ屋と並んでいても何の不思議はない。ラーメン屋然り。いわゆる横丁をつくって共存共栄の仕組みをつくっているのだ。
しかし、こと、埼玉の小さな町ではそうはいかない。完全に敵対敵だ。50年も続いている伝統ヤキトリ屋の隣にチェーン店のヤキトリ屋がオープンしたから、こりゃたまらない。オープンの日は伝統ヤキトリ屋はがらーんとして、客は数人から数組。普段、客の顔も見ないで炭火とにらめっこをずっとしている伝統親父も、気が気ではない。たまにつくり笑いをしながら客に笑顔を放ったりしている。隣は長い行列ができている。
伝統屋の常連客がいきまいている。「俺たちは死んでも隣の店にはいかねえぞ!」ちがう客も怒鳴った。「なんだってよりにもよって隣に同じ店をつくったっていうんだ!」「それに前の家主には、選挙だって応援してやったのに!」選挙もでてきた。いくら商売は戦いだといっても、こんな戦争は見たくもないと近所のひとは言っている。
どの世界も、ルールと情を見失うと大変なことになってしまう。「二度と戦争は御免だ」酔客が怒鳴っていた。
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