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コラム …雪んこの頑張って咲きます♪
ひとは生きている時よりも命を遂げた時にそのひとの評価がくだるのではないだろうか。
天国へ行くか、地獄へ行くかの評価ではなく、人生をハッピーエンドに終れたか、寂しい結末だったか。まるで人生という名のドラマのように…。
先月他界した蜷川幸雄の告別式には、吉田鋼太郎、藤原竜也、小栗旬、堤真一、寺島しのぶ、宮沢りえ、内野聖陽、木村拓哉などのトップスターが参列し、彼の死を惜しみ、涙を流した。これは彼の残した功績といえるだろう。
蜷川幸雄はここ埼玉県川口に生まれた。
そして蜷川幸雄が手がける演劇公演が与野本町にある「彩の国さいたま芸術劇場」で数多く上演された。
彩の国さいたま芸術劇場は、施設設置者は埼玉県ではあるが、指定管理者は公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団で、その芸術監督を務めていたのが蜷川幸雄だったためである。
そして今、蜷川幸雄の遺作「尺には尺を」が藤木直人、多部未華子によってその芸術劇場で公演されている。
私は以前、宮沢りえと藤木直人が演じた蜷川作品「海辺のカフカ」を観たことがある。世界幻想文学大賞に選ばれた村上春樹の傑作長編小説を蜷川幸雄が演出したものだ。ストーリの深み、独特の世界観、役者をどう引き出すか。
本当に優れた舞台で今でも鮮明に覚えている。
まさに、蜷川幸雄の魂が役者に受け継がれ、形となった。
私は今回のチケットは手に出来なかったが、劇場内には12日まで蜷川幸雄を悼み、献花台と記帳台が設置されているので出向きたいと思う。
蜷川幸雄の82頁の人生物語は多くの出演者が登場し、最高に厚みがあり、最高にハッピーだった。
きっと天国で笑いながらスターたちに声援を送っているにちがいない。
そう思うと、私の人生ドラマのラストに泣いてくれるひとが何人いるのかな・・・
今の私の生き方次第なのだろう・・・とひとり言を梅雨に入った空を眺めながら呟いていた。
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