文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
県立奥武蔵自然公園に行った。
黒山三滝から。天狗滝、男滝、女滝の三滝川へ勢いよく落ちる滝や、そこに生す苔は美しく心が洗われるよう。
顔振峠、傘杉峠を越えて、関八州見晴台へ。上りが続き苦しくなると、杉の木の間からみえる遠くの眺めを励みに歩を進め、途中かわいらしく咲く花の写真を撮ったり、歩みを止めて通り抜ける風を感じたり、動物の糞や蛇の姿におののいたりしながら登りきった眺めといったら!見渡す限り、山、山、山。
遠くまでみえる。この日はみえなかったが、富士山もみえる。伊勢原の大山や山姿が特徴的な武甲山がみえた。どちらも山の波々とした稜線をいくつも越えた向こうにうっすらと存在し、目の前の木々の鮮やかな緑から変化していく緑のグラデーションに、何ともいえない気持ちが心を支配する。穏やかに吹く風と静けさがさわやかだ。
連なる山々をみていて、その先の海を思った。山と海は繋がっている。山水の流れつくは海だ。遠くからみていると山も海もとても雄大で美しい。でも、足元に目を落とすと、存在してはならないごみが落ちていたり、貴重な植物が踏みつぶされたりして、美しいとは言えない現実がある。山の自然を守ることは海の自然を守ることと繋がる。
目の前にある眺めが永遠であってほしい。海も豊富な恵みときれいな海であってほしい。すべては私たちひとりひとりのほんのちょっとのモラルやマナーの積み重ねなのかもしれない。
岡 アヤコ
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