社会 …社説
参議院選挙は今日、6月22日公示され、7月10日(日)に投開票が行なわれる。
今回の埼玉県における参議院選挙の特色は、自民党、公明党の連立与党を両陣営が複雑にからみあって支援、応援しているところにある。
いまだに、この両陣営、特に自民党には公明支援を本気で進めていったら、かなりの票が減ってしまうのではないかという危惧があり、有権者もとまどっている面があるのは確かなようだ。特に、おおさか維新と日本のこころという第三極勢が初参加するので、いわゆる保守票が第三極へ流れるという懸念がある。というのは、この第三極勢力はそれなりの良質な保守理念をもった政党だからだ。
また、そのこととは別に6年前の参議院選挙でも自民、公明以外の保守勢力が1人で42万票の大量票をとっているし、旧維新も前回の衆議院の県内比例で42万票獲得しているとあって、自民、公明には危機感があり良し悪しは別として共産党がそれなりの票の上積みをするとみられ、緊張感が高まった選挙であることは事実だ。
また、それとは別に一体、参議院という制度はいまのままで良いのかという疑問は国民の多くが持っている。憲法42条は2院制をうたっているが、日本国憲法が制定された約70年前と事情は大きく違ってきており、実態もまた時代の精神とはかけはなれてきてしまっていることは、重大視すべきだ。衆議院と同じ政党制が敷かれ、本来の衆議院をチェックする機能はほとんど喪失されているのも事実。にもかかわらず、国民の税金で参議院242人に年間250億円も費やされていることを国民は冷静に注視すべき時にきていると思う。
憲法改正というとすぐに9条という声が聞こえてくるが、42条における両院制の是非あるいはその中味の改正、国会法の改正もまた真剣に心する時にきている時だと弊社は考えている。
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR