トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと第2章 生活習慣のタブー(26)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~お小遣いの使い道に口をはさんでいる~
お小遣いは、子どもが自己管理を学ぶ最適な教材です。彼らに初めて与えられた「自由」ですから、できる限りその使い道には口をはさみたくないものです。しかしながら、中学生になれば扱う金額も大きくなってきます。小学生の今のうちに家庭でのルールをしっかり定めておく必要があります。
子どものお小遣いについては、過干渉と無関心、どちらもよくありません。普段の会話を通して、今子どもがどんなものを欲しがっているか、さりげなくリサーチしておくだけでも、見えてくるものは多いものです。気を付けておきたいのは、
・毎月のお小遣い額に比べて高価なものが部屋にころがっている。
・形に残るものにお金が使われていない(浪費している)
といったケースです。前者の場合にはその品物が友人から借りたものであることがありますが、中学生には不釣り合いな高額商品の場合、どのような経緯で自分の部屋に持ってきたのかは確認しましょう。このとき、子どもの言うことを信じる姿勢は絶対に崩してはいけません。「本当に自分で買ったの?」など、間違っても聞いてはいけません。「友だちのものだったら、万が一壊したらたいへんでしょう」と理由をつけて、その友人との関係や品物の金額までは聞いておきたいところです。
後者の場合、そのほとんどがお菓子やジュースに消えていると考えられます。中学生になるとその頻度が高くなるので、あまり好ましいことではありません。部屋にゴミがたまっていたり、食事量が減っているようであれば、早めに注意してその習慣を是正する必要があります。
人がコツコツ貯めて購入したものは、それが大人から見てどれほどつまらないものであったとしても背定的に見てあげてください。それまでに何度も会話のなかに登場しているはずですから、その想いを汲んであげましょう。
気を付けておきたいのは、おごったり、おごられたりの関係が始まっているときです。お金の貸し借りは必ずといってよいほどトラブルに発展しますから、気が付いたときに注意してやめさしましょう。中学生になると増えてくるこうしたトラブルは、起こる前にルールづくりをすることで対処しましょう。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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