文芸広場
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でんとした佇まいで、居間の隅で存在感を示していた彼に別れを告げることになった。
彼とは20年のつきあいになるだろうか。様々な映像を映しだしていたが、フルカラーだったのが、黄色と青色の2色になってしまった。
わが家のブラウン管テレビのことである。地デジ化の時には、多くのひとが新たな地デジ対応テレビを買いに走った。だが、わが家は関係なかった。ケーブルテレビの契約をしているので、ブラウン管テレビでもデジタル放送が見られたのだ。
家電は、壊れるまで買い換えない方針だ。最期まで看取る。そもそも、わたしはほとんどテレビを見ないのだから、買い替えようとは思わなかった。そして20年・・・。よくぞ長きに渡り頑張ってくれたものだ。
自分は見ないから、テレビに関して特に要望はない。「見られれば何でもいいんじゃない?画面の大きさも今までのと同じくらいで、価格もリーズナブルなもので」。チラシを見ながら言うわたし。「でも、買い替えるのはまた20年後かもしれないし、いいものにしておいた方がいいんじゃない?」とテレビ好きの夫は答える。
いいものって、どんなテレビ?
わからないので、リサーチのため、電気屋に行くことに。テレビを買い替えるのは、また20年後かもしれないと思うと、特別な行事に思えて、急にテンションが上がってきた。よし!行くなら、家族全員で!祭りだ!祭りだ!「テレビ買います」祭り♪
祭りとあらば、ちょっといいテレビを買っちゃうよ♪
買っちゃいました。映像のきれいな4Kテレビ。昨日届いた。まずその薄さに驚き、色の美しさに驚き、しかも従来より大きなサイズを買ったので、その大きさにも驚く。
実は、こどもより夫が喜んでいる。説明書を見ながら色々いじっている。テレビの前にいちばん長くいる。
わが家には、古い家電が多い。冷蔵庫20年、洗濯機15年、エアコン15年・・・。祭りの機会はまだまだある。たまにはいいな。「買います」祭り♪
檀 ままこ
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