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コラム …男の珈琲タイム
巨泉が黄泉の人となった。梅雨明けを待たず六輔も巨泉も逝ってしまった。いずれもガンだった。2人はそれこそお茶の間電波人間の天才だった。2人は努力を超えた天からの才を与えられた希有の人だった。2人とも早稲田を中退した。タモリもそうだ。だから早稲田は中退した方が大物になるという伝説を生んだ。そのことはどうでもいい。私は今、娘から贈られてきた狭山茶を20年ぶりに味わっている。昔、私は狭山茶とたくあん、そして梅干しをたわむれに口に運ぶのが習いとなっていた。巨泉が好きで、狭山茶を飲みながら、テレビやラジオで聴いていた。狭山茶のうまみが倍加するような気分だった。鋭くて、マイルドで渋みがあって、狭山茶は京都にも静岡にも負けない自負心があった。宇治茶と巨泉はどうみても合わなかった。コーヒーを飲みながら巨泉が一番似合うのかもしれないが、狭山茶育ちの私は、やはり巨泉と狭山茶なのだ。巨泉も六輔も雑学の大家だった。そういえば、狭山茶も雑学のように、ブレンド茶なのだ。狭山茶と巨泉。再びは私にはやって来ない。ただ、巨泉のジャズや巧みな俳句は狭山茶を飲むたびに泉のごとく私の五体にこみあげてくるだろう。
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