文芸広場
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わが子たちは、みな似ているといわれる。生まれてきたときは、みんなそっくりだった。
赤ちゃんのときの写真を見ると、誰が誰だかわからない。本人も間違える。
声も似ているらしく、電話の声はなおさら。だれ?と聞かないとわからなかった。今では、上二人は思春期で、声が低くなってしまったので、間違えることはなくなった。
どんなに成長しても、変わらないもの。それは耳の穴。耳の形も違うけど、穴の中はもっと違うのだ。三人とも本当にまるで違う。
長女は、入り口は広いが奥は見えない。長男は、入り口が狭くて暗闇。次男は、広くて真っ直ぐで、奥までしっかり見える。
性格の違いを表しているようで、面白い。間違いなく私から生まれてきた子だけれども、それぞれ違う人間なのだなと、そんなところで思うのだ。
岡 アヤコ
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