文芸広場
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叶えたい望みのひとつに、息子の彼女にお礼を言うというのがある。
息子が大学生になって、わたしはその日を首を長くして待っている。今のところ兆候なし。早く、わたしの望みを叶えてくれたまえ。
お礼っていうのは、「よくぞこの子のよいところをわかってくれた。感謝の気持ちで一杯です」。わたしは、このシーンを脳内で何回も上映している。彼女の手を取り、気持ちを込めてお礼をするわたし。少々、涙もにじんで来そうだ。
実際にその日が訪れたら、このとおりやると彼女にすっかり引かれてしまうので、熱くし過ぎないようにしなくては。そのへんは心得ているつもりだ。
この望みは、息子が小学生の頃から思い描いていた。息子は、小学校低学年の頃、下あごが上あごに比べて発達し過ぎて、通称受け口になっていた。でも、ひどく気になるレベルでもない。矯正となると手間と費用も掛かるし、どうしようか?
本人が気にするようになったら気の毒なので、矯正することにした。もうひとつの理由には、将来の彼女にとっても、見栄えがいい方がいいに違いない。将来の彼女、仮にA子ちゃんとしよう。A子ちゃんのために、わたしも協力します!となったのだ。
わたしはA子ちゃんに会いたい。「栄子」ちゃんだったら、面白いな。
檀 まま子
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