文芸広場
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ずっと恥ずかしかった。
ひととおしゃべりするのも、人前でしゃべるのも、文章書くのも、絵を描くのも。
先日、ひとつ年齢が増えた。急にぶわっと過去が膨らんだような気がした。随分遠くに来たものだ。この年齢になる自分は、想像していなかった。何故か、ウオーッと心の底から叫びたい気分だ。
いろいろ恥ずかしかったけど、人間なんてそもそもが恥ずかしい生き物では?
タイミングはお構いなしでトイレには行きたくなるし、お風呂に入らないと汗臭くなるし、睡眠が必須の非効率的な生き物だし。かっこ悪いこと極まりない。
正直、このように文章を書く行為も恥ずかしい。自分の内面をさらしているのだ。こんな自分でごめんなさい。そんな気分だ。
でも、そろそろ自分の駄目さを受け入れてあげてもいい頃ではなかろうか。
そもそもが恥ずかしい「人間」という生きものとして、それなりに長く生きてきたのだから。
脳裏に「恥ずかしげもなく生きてゆく」というセリフが浮かんだ。弱っちいわたしの呪文。少し勇気が湧いてくる。
わたしは、恥ずかしげもなく生きてゆく。
ウオーッと腹の底から雄たけびをあげるのだ。
檀 まま子
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