トップページ ≫ 外交評論家 加瀬英明 論集 ≫ 安倍首相は、いかに振る舞うべきか
外交評論家 加瀬英明 論集
日本は、誤解されている。それなら、どうすればよいのだろうか。
中国、韓国が日本をどう思おうが、構わない。どっちみち、作為的に悪意をもって、日本をみているのだ。
しかし、日本はアメリカに国防を依存しているから、アメリカがどのように日本を受け止めているのかということは、日本の浮沈にかかわる重大事である。
安倍首相が、日本を立て直そうとしている。そのために、ワシントンは安倍首相をナショナリストとして警戒して、深い猜疑心をもって見てきた。
安倍首相が、2013年12月に靖国神社を参拝すると、アメリカ大使館の報道官が、「日本の指導者が、近隣諸国との緊張を悪化させるような行動をとったことに、失望した」と述べたが、オバマ政権によって、日本が軽くみられていたからだった。
中国、韓国を刺激して、東アジアに不必要な波風を立てるから、慎んでほしい。日本はおとなしくしていればよい、と言っていたのだ。
だか、安倍首相が、靖国神社を参拝するのに当たって、臆することはない。
これからは、靖国神社を春秋の例大祭と、8月15日に、堂々と参拝すべきである。
首相が12月に参拝した時には、事前にワシントンにおいて、日本大使からアメリカ政府に、そのむね通告していたのにもかかわらず、日本国民には、その直前になるまで、いっさい知らせることがなかった。
このようにして電撃的に参拝すると、人目を盗んで行ったように誤解されて、いっそう叩かれてしまうことになる。
一日も早く、河野官房長官談話を修正する談話を、発表するべきである。
アメリカの思惑に気兼ねすることなく、日本がなすべきことを、粛々と行なうことによって、道がひらける。誤解を招いてきた、河野、村山談話を、正々堂々と正して、禍根を絶つべきである。
日本が謝罪しつづけたとしても、日本の立場がよくなることはない。
中国、韓国はいっそうつけあがるか、新しい種をつくりだして、日本を非難し、貶め続けよう。
日本は、イスラエルを手本とすべきだと、思う。
イスラエルはヨルダン川西岸に、次々と入植地を建設するなど、アメリカの神経を逆撫でしているが、アメリカの反発を無視して、頻繁に繰り返すので、アメリカ政府も、アメリカのマスコミも馴れっこになって、イスラエルの属性だと思うようになっている。
アメリカがイスラエルを味方とせずに、中東政策をたてることができないように、日本なしに、アジア政策を考えることができない。
かえって、日本が自ら信じる道を、堂々と進んで、日本が日本らしく振る舞えば、日本に対して敬意を払うことになろう。まず、日本が自らを尊ぶことが、必要である。
苛めっ子は、相手の子供が怯えるから、苛めを募らせるのだ。
第6章 日本は、なぜ誤解され続けるのか
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