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コラム …埼玉の余話
松永光さんといえば大蔵大臣をはじめ、3つの大臣を務めた人で、埼玉選出の代議士としてはこの人の肩書きの右に出る人はいない。勲一等旭日大綬章まで受けている。
88才にしてかくしゃくとして、ますますお元気だ。毎日散歩を欠かさない。ハットがよく似合っておしゃれだ。昼は、そば屋か寿司屋に寄って、必ずその場でも本をはなさない。時代に遅れたくないからだそうだが、その前向きな姿勢には心から敬意をささげたい。
文部大臣も経験しただけあって、今の教育の欠陥を鋭く指摘しだすと、もう止まらない。この人の頭脳は知の宝庫なのだ。
それにしても、同時代に活躍した政治家たちが既に鬼籍の人となっていたり、存命であっても晩節をすっかり汚してしまったりしている中で、この人はやはり希有の方だ。例え年重ねても知を追い、知を説き、清潔感あふれるその姿はまさに、他の範たるものであり、ダンディ松永を惜しみなく発揮していて、見事だ。
そば屋を後にすると、必ずといっていいほど、市内のハヤシ時計店さんに寄っていくのが日課だ。「林さんはね、長野の人で、頭の質がきわめていいんだ」。今、一番親しい人はこの林さんなのだろう。分野が違っても優れた人同士は、見ていて気持がいいものだ。
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