かど番大関だった豪栄道がなんと全勝優勝。初優勝が全勝となるのは、大関武蔵丸以来２２年ぶり。日本人大関の全勝優勝は、１９９４年１１月場所、貴乃花以来２２年ぶりの快挙だ。

豪栄道の負けじ魂は親方の影響が非常に大きく、元小結両国は現役時代も境川親方になった今も、日本人の魂というかなり深い部分での根性を、弟子達に教育しているところが異色だ。稀勢の里とは気合や気力においても数段の差があるのも、衆目の一致するところだ。

さて、その豪栄道は出身は大阪の寝屋川市だが、出身校は埼玉の埼玉栄高校だ。母体は佐藤栄学園。昭和３４年に自動車の整備等を教える学校として出発。昭和４７年に現在の埼玉栄が設立され、いまや、オリンピック選手、プロ野球をはじめとして、数々の有名人を輩出している。さらに一方では栄東高校を創り、県下でもトップクラスの進学校となっている。創設者は佐藤栄太郎氏だが、８０才で永眠。２代目の息子さんは４５才で急逝した。しかし、組織がしっかりしていて、現在に至っている。