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東京に続け!埼玉でも見たい「水素燃料電池バス」が走る姿
2016年10月30日
2017年初めに、トヨタ自動車が水素燃料電池バス(FCバス)を発売すると、10月21日(金)にニュースが流れた。東京都では、このFCバス2台が東京都交通局の運行する路線バスとして、2017年3月ごろから走行を開始する予定だ。
政府は、燃料電池自動車等の普及に向けた方針の中で、FCバスについては2020年までに、東京都を中心に100台以上の導入を目指すとしている。東京オリンピック開催で、日本の技術を国内外にアピールする狙いだ。普及には燃料を補給する水素ステーションの設置が課題だが、同じ路線を行き来するバスなどでは、普及の可能性が高いとされている。
埼玉県の水素社会実現に向けた取り組みは、10月8日の記事「めざせ!エネルギーの地産地消」のとおりだが、2025年までに、燃料電池自動車を60,000台、水素ステーションを30基の普及を目指した取り組みをしている。全国に先駆けてさまざまな取り組みをしている埼玉県でも、東京都に続いてFCバスを導入することは、不可能ではないはずだ。県内のオリンピック・パラリンピック競技会場となっている4施設(さいたまスーパーアリーナ、埼玉スタジアム2002、霞ヶ関カンツリークラブ、陸上自衛隊朝霞訓練場)への足となることを期待する。
FCバスは排ガスゼロの環境に優しい乗り物だが、災害時には水素ガスを満タンにしたFCバスが1台あれば、学校体育館等の避難所に家電の電源として電力を供給することが可能となる。災害時の非常用電源として、果たす役割は大きい。役割はそれだけではなく、プライバシーを保ちにくい避難所で、授乳室や更衣室といった利用、子供のちょっとした遊び場やサロンのような利用の仕方も可能なことに気づいた。
多くの可能性を秘めているFCバス。普及には乗り越えなければならない課題がいくつもあるだろうが、水素社会実現への大きなカギとなっていることは間違いない。
岡 アヤコ
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