文芸広場
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「何を余計なことしちゃったの?」
医師に開口一番に言われたことばだ。
余計なことをしたつもりはないが、重いものを運ぶ作業で筋肉が疲労していたのだろう。翌日に重いものを運んだ際に腰が痛くなって、整形外科に行ったのだ。初めて行ったクリニックだったが、先生が明るい雰囲気で、レントゲン写真を見ながら丁寧に説明してくれた。
腰の骨は筋肉が支えているのだが、わたしの筋肉は薄っぺらいとのこと。運動をしっかりとやっている人だったら、写真にはもっと太く写るそうだ。痛みが消えたら、少しずつ軽い運動をするように指導された。
初めて腰の痛みを経験したが、予想以上の痛さだった。様々な動作が恐怖に変わる。歩くのが痛い、中腰の体勢が痛い、階段が恐いし、外出も困難。体が不調だと、気持ちもしょんぼりする。家事だって、出来ない。家事は苦手だが、出来ないとなるとしょんぼり。
これを書いているいまは、腰は回復して、元気に歩けている。今回のぎっくり腰は日頃の運動不足が招いたことである。適度な運動をせずにいると、また繰り返すに違いない。あの痛みは二度と嫌だ!
だから、先生に言われたとおり、軽い運動を毎日行うことにした。そもそもが運動嫌いなので、最初から高い目標を立ててはダメだ。まずは続けることが大切。最近、ようやく自分の扱い方がわかってきた。
ラジオ体操と階段の上り下りを始めた。今のところ1週間は続けられた。「運動を1週間」というのは、わたしにとっては快挙である。ラジオ体操と階段運動のよいところは、家の中で、着替えもせずに行えるのがいい。とにかくめんどくさがり屋なので、運動のために着替えるのも、スポーツジムなどに出掛けるのも嫌なのだ。階段の上り下りは10分から始めて、最初はきつかったが慣れてきたので11分に伸ばした。少しずつ長くしていくつもり。
「健康のために適度な運動を」。このことばは何度も目にしたが、今までやる気が起きなかった。でも、ぎっくり腰のおかげで、運動の大切さが身にしみてわかった。ぎっくり腰よ、ありがとう。
檀 ままこ
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