文芸広場
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障子の張り替えをするのは、実は3年振りではないか。毎年やればいいものを、年末にやろうと思っていてもいざ年末には忙しく、そんなこんなの1年はあっという間で、3年がまたたく間に過ぎてしまった。
今年は、重い腰を上げて、やり始めた。何故なら障子の破れが目立ち始め、さすがに見ためが廃屋のようになってしまうのでは?となったから。
ひとりでやるのはたいへんなので、子どもたちに手伝わせる。実際には、子どもたちの方が器用なので、途中でわたしは食事の支度があるからなどと、フェイドアウトすることも。
手順はこうだ。障子をはずす。屋外に持ち出して、霧吹きで木枠にそって水を吹きかけ、少し置く。のりが水でゆるんだところで紙をはがす。はがした後に木枠を濡れぞうきんで拭いてきれいにする。次に、木枠だけになった障子を新聞紙の上に乗せ、木枠にのりを塗る。そうしたら、あらかじめ障子よりひとまわり大きめに切った障子紙を二人がかりでピンと伸ばしながら、そっと障子に貼る。上から指でのり部分を押さえて定着させたら、はみ出た紙をカッターで切り、とりあえず乾かすために立てかけておく。他の障子も同じ手順で行い、立てかけておいた障子ののりが乾いたら、全体にまた霧吹きで水を吹きかける。この湿り気が乾いた時には、障子紙がピンと張る。
手順を書いているだけでもめんどくさい作業だ。でも、最後の障子紙が乾いたときのピン!が気持ちいいし、元どおりの場所にはめると、紙が新しいので、部屋がパッと明るくなる。
家のなかを整えると気持がいい。重い腰を上げて作業に取り組み始めてよかった。いま現在のわたしは、重い腰を上げられる程度には、こころが元気であるということである。今年も年末がもうすぐそこ。明るい障子紙と共に新年を迎えよう。
檀 ままこ
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