12月4日（日）～5日（月）に日高市の日高市総合福祉センター「高麗の郷」で、「盆栽水石展」が爽風盆栽会と越生愛石会の共催で開催された。会場にはたくさん作品がゆったりと並び、鑑賞する多くの来場者でにぎわっていた。

出展者の奥村登氏は、盆栽と水石のどちらでも出展。人や動物のちょっとした置物や水石は、自然の風景や情景を表現する楽しみや想像が無限に広がると語っていた。盆栽に添えるものによって、いくつもの世界観を表現できる魅力があるのだろう。

盆栽は観賞用に手を加えて育てたものを鑑賞する。水石は石の持つ色彩の美しさ、石の姿や模様から連想できる風景など、自然が作り出した石の表現を鑑賞する。
どちらもそのものが放つ世界観を、観る者がキャッチしたとき、想像が膨らみ、自己の世界へと引き込まれる。奥村氏の作品をはじめ、ほかの出展者の作品を鑑賞して感じた。

盆栽を育てる者、天塩をかけて育てられた盆栽、自然そのものが作り出した石には、それぞれそこに至る物語がある。自然美、表現美は己の心を映す鏡だ。

岡　アヤコ