トップページ ≫ 文芸広場 ≫ たぁ坊のひとりごと。「SMAPへ」
文芸広場
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私は泣き虫だ。泣きたくなると涙が色々な何かをビューンと飛び越えてどこでも泣いてしまう悪い癖がある。
先日、SMAP中居君が最後の収録で涙という報道を知り、ご多分に洩れずSMAPファンの私の胸にジーンとこみ上げるものがあり涙した。リーダーとしての中居君の涙は痛いほどわかるつもりになっている。そして、キムタクは泣きたくても泣けなかったのではないかと想いをめぐらせ、更にこみ上げるものがあったが不思議と涙ではなく、強く熱いもので溢れていた。
あれは10年位前になるのだろう。西武球場で[夢がMORI MORI]のOBとSMAPがキックベースをするという復活企画があった。運良くホームベースのすぐ後ろの観客席の最前列で観覧することができた。近くにSMAPを感じて喜んでいたのもつかの間、後ろの列の人が「木村~、木村~」と聴いていて気持ちの良くない声援を送り続けていた。そんな気持ちになったのは、私達だけではなかったようで、その人たち以外のファンは声を上げて応援するのをためらった。キムタクもその場を壊してはいけないと我慢しているように見えた。せっかくファンが応援してくれているのだからとかいろいろ考えていたことだろう。SMAPとしてのファンへの愛であり、自分一人の行動がグループのカラーとなってしまうというSMAPへの愛を感じた。容赦なく続くヤジに、応援席が疲れてきた頃、ベンチから一歩一歩踏みしめながら中居君が私達の応援席まで寄ってきた。近くに来てくれる嬉しさもあったが、嬉しさは近くに来れば来るほど薄れていった。中居君のオーラが燃えていたからだ。そして、うつむき加減だった顔を上げ、客席に一喝した。鋭い一喝だったが、ファンの間での秩序が守られる瞬間となった。
最前列で観た中居君の顔は怖い顔というよりはリーダーの顔だった。証拠にその一喝があってから、ヤジはなくなり他のファンは皆、自分の好きに声を発して選手たちを応援することができ、楽しい番組観覧収録となった。
そんなことを思い出しながら、今の中居君とキムタク、そしてSMAPを想像してしまう。
中居君のSMAPへの想い。キムタクのSMAPへの想い。
中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾、それぞれのSMAPへの想い、SMAPメンバーへの想い、ファンへの想い、関係者への想い、いろいろな想いがあるのだろう。
愛(想い)の形や表現は人それぞれで、正解も不正解もないのだろう。
ちょっと風変わりな私には、今のSMAPが【もともと特別なONLY ONE】がそれぞれ大きく羽根を伸ばしているように見える。
そんな私のSMAPへの愛を考えていたら、涙より強く熱いSMAPへの想いが勝り溢れている。
たくさんの思い出と強く生きる勇気と大きな愛情をありがとう。
愛するSMAPへ ありがとう!!
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