トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第2章生活習慣のタブー(33)
教育クリエイター 秋田洋和論集
〜「とりあえずこれを食べておいて」ですませている〜
小学校高学年から中学生の家庭では、親も子どもも何かと忙しく、「とりあえずその辺にあるものを食べておいて!」という機会が増えているように思います。忙しい毎日で「食事の質」に徹底的こだわるのは、少し難しいかもしれません。ただ、それが「間違った食習慣」にまで発展すると、彼らの一生を左右するといってもおおげさではないのです。子どもたちの食生活の乱れが社会問題化していることもあって、小・中学校では「食育」として食習慣と生活習慣の関連性を指導しているといいます。しかし、いくら正しいこと・もっともなことを学校で学習したとしても、家庭でそれを実践してなければ何の意味もありません。小学校では早寝・早起き・朝ごはんのスローガンにある通り、朝食の大切さをしっかり指導されます。それなのに家でお母さんが朝食を用意していなかったら、あるいは「適当にそこらへんにあるものを食べていきなさい!」とおざなりな態度をとっていたら、子どもはどう感じるでしょう。この時期の食生活を子どもまかせにしてしまうと、どうしても、「身近で便利なもの」に頼ったり、「自分の好む食べものばかりを口にする」ことになりがちです。成長期を迎える子どもにとっては、これは決してメリットにはなりません。
・栄養バランスやアレルギーに関しての知識
・間食や夜食、朝食の取り方や役割
・ファーストフード店やコンビニエンスストアとの付き合い方
など、親が子どもに学ばせることはたくさんあります。夕食をスーパーのお惣菜やコンビニのお弁当ですませたとしても、栄養のバランスを考えて一品野菜を添えるだけでも違います。この場合大切なことはなぜ野菜を一品添える必要があるのかについて、きちんと説明するのを面倒がらずに続けることです。食事は、単にそのときおいしければ、そのときおなかが満たされれば、それでいいというものではありません。この先の身体、精神、人生に大きく影響を与えていくものだということを、親子ともに自覚することが必要です。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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