地域や地方のコミュニティ。そして、地方自治、地方政治。すなわち、中央ではわからないこと。身近な市民や県民の吐息を伝えていくことを使命として、この1年も弊社は執筆活動を続けてきましたが、世界や日本の中央の出来事を無視して、地方はありえないことをあらためて痛感した１年でした。
今年。アメリカの大統領が広島にやってきました。あの悲惨な原爆投下の悲劇が精算されたのではありません。しかし、歴史と時間は恩讐の彼方へと運び去っていきます。
だがしかし、悲劇の事実だけは永遠に忘れてはなりません。パールハーバーもそうです。一時的な勝利に酔って国民もマスコミもこぞってパールハーバーを祝い、軍靴の音はより強く高鳴りました。そして、戦争の終結の時期も考えず、軍国主義を謳歌し、日本を敗戦へと突き進めてしまったのです。
都政も他山と石として学ばねばなりません。私達はよりよき社会のための松明となって希望と喜び、幸せを灯しつづけねばなりません。
２０１６年がまさに終ろうとしています。感謝の心をささげつつ、来年へと備えます。御多幸をお祈りいたします。

編集長　伊集院隼人