文芸広場
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誰がこんなに過酷なスポーツを考えたのだろう。
箱根駅伝を観ながら思う。
上り坂あり下り坂ありの道をランナーたちは、たすきを掛けて次のランナーへとつなぐ。ランナーが走れなくなってしまったらそこで競技が終わるというプレッシャーを胸に走る。
過酷な状況のランナーを暖かい部屋でくつろいで観ているのが、申し訳ない気分だ。
区間を一番短いタイムで走ったランナーには区間賞が贈られ、そのインタビュー映像も放映される。駅伝は団体競技なので、受賞ランナーが他のランナーを称えるメッセージなども聞かれる。
人生にも通じるのではないか。全区間を自分が走るのだが。上り坂区間、下り坂区間と人生山あり谷ありだ。今現在の走りは次へとつながる走りだ。未来の自分に感謝される走りっぷりでいたい。
檀 ままこ
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