文芸広場
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皿を割った夜もある。唇わなわな震えた夜もある。
今となっては何故そんなにも夫に対して怒ったのか覚えていない。わたしの場合は。
夫に対して強い怒りをもつ妻は、世のなかには多いらしい。『夫に死んでほしい妻たち』という本を読んでいる。テレビで取り上げられていたのを夫が見て、恐ろしいとの感想をもらしていた。興味が湧いたので図書館に予約した。予約数が多かったので、忘れた頃に借りることが出来た。ここで書かずにはいられないのだが、わたしは、死んでほしいとまでは思ったことはない。念のため。
この本は妻側の夫に対するうらみのルポルタージュである。
まだ、読んでいる途中だが、女のうらみは積もり積もると恐ろしい。それが今の感想だ。
以前、川越のブティックのママから聞いた話を思い出す。そのお店には、一日だけのプチ家出妻がよく訪れるそうだ。夫が自分の大切にしていた花を草と間違えて全て抜いてしまったとか、色々な愚痴をママは聞いてあげるそうだ。川越は都心からプチ家出妻が訪れるのには、ちょうどよい距離なんじゃないかと言っていた。ママは、夫に先立たれたので、気難しい夫でも逝ってしまうと寂しいものだということと、プチ家出ならいくらでもして気分転換しながら過ごしていくのがいいことなどを言ってあげるそうだ。
夫婦だけのことではないが、不満は溜めすぎると修復が難しくなる。自分の気持ちを上手に相手に表現することが大切だし、ドラマ「逃げ恥」のみくりと平匡のようにその都度話し合うことが出来たらよいのだが。時には気分転換のために、プチ家出と称して出掛けるのもいい。
レッツ〝プチ家出〟♪
檀 ままこ
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