トランプ氏がアメリカ大統領になったのも、一種の狂気だ。そして昨日の千代田区長選。石川雅己氏の圧勝。７５歳。五選。その人が、名門出身・超エリート・４０歳の若さ・自民推薦の与謝野信氏にトリプル圧勝したのだ。１６３７１票対４７５８票。投票率５３．６７％、前回より１０％強だ。石川氏の前回は８２８７票だから、２倍の票だ。

　神・小池百合子様の神通力だ。しかも自民の６０％以上、公明の９０％がこの神通力に導かれたのだ。まさに狂気といっていい。小池さんはぶっちぎりで勝たせて欲しいと叫び続けた。ぶっちぎりだ。勢いをかって７月の都議選では、６０人もの候補者を擁立させるそうだ。

　立春が過ぎて春の嵐が千代田区に吹き荒れた。大丈夫か。狂はいつまでも狂である筈がない。立春の次は余寒がくる。そして三寒四温をくりかえしながら、本物の春がくるのが自然界の掟だ。神・小池氏は今、絶頂にあって、政治戦争では高らかな進軍ラッパを吹きつづけているが、都民のための行政はどうか？豊洲はどうか？おそらく重要問題は遅れるだろう。政治優先をとらなければ、神は足場をはずされるからだ。

　しばらくは神・小池氏は鎮座ましますだろう。しかし反動が恐ろしい。