トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前にしてはいけない80のこと 第2章 生活習慣のタブー(35)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~「危ないからそんなところに行ってはいけない」と止めている~
昔は、一度遊びに出かけたらなかなか戻ってこない子どものことを「鉄砲玉」とよんだものです。自転車に乗れるようになった頃など、皆さんのお子さんにもそんな次時期がありませんでしたか。
小学校中学校くらいまでであれば、遊びに行くといっても自宅の周辺。しかし高学年・中学生と成長していけば、行動範囲は格段に広がります。
友だち同士で出かけることが多くなり、電車やバスで繁華街へ買い物に行くこともあるでしょう。遊園地などのレジャースポットへも、家族より友だちとでかける回数のほうが多くなってきます。
成長の過程にあわせてさまざまな経験をさせることも親の役目ですから、頭ごなしに「そんなところに行く必要はありません!」と否定することは避けたいものです。その代わりに、門限を決めること・行き先を知らせること・同行者を教えることは、確実にルール化しておきましょう。
どれだけ本人たちがしっかりしていたとしても、交通ダイヤの乱れなど、「予期せぬトラブル」に巻き込まれる可能性はあります。だからこそ、
何かあったときに連絡を受けて初めて行き先を知る
ことはないようにしたいものです。
「携帯電話を持たせているから大丈夫」は、親の甘えです。電池が切れたり、電波が届かなかったら? 携帯をなくしてしまったら? どんな可能性も、ゼロではありません。
また、友だちの家の場合や、仲間の集まるたまり場にしょっちゅう通っているようだったら、必ずチェックが必要です。
中学校に入れば、親の目が届かないところまで行動範囲がひろがります。子どもに対する「信じているけど、きちんと節度をもって行動してね」というメッセージを伝え、最後は親が責任をとれるようにしましょう。
第2章 まとめ
「イライラの」おかあさんへ
・子どもが物を欲しいと言っても、すぐには買い与えない
・食事を大切にし、さらになぜ大切なのかも伝える
「過保護」のおかあさんへ
・親が何でも準備してやるのはやめる
・危ないことが起きたら本気で心配し、本気で叱る
「放任」のおかあさんへ
・生活の乱れは放置しておくと暴走する、と心得る
・時間や携帯電話の使い方について、家庭でルールをきめる
「過干渉」のおかあさんへ
・中学生は、いったん親から離れる時期だと思っておく
・信じているけど、親がチェックする必要もある、とおしえる
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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