文芸広場
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軸がしっかりしたブレないひとにひかれる。わたしの頭には、音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」のボーカル担当コムアイと20代から隠居生活を始めた大原扁理氏、新橋の居酒屋加賀屋が思い浮かぶ。
「水曜日のカンパネラ」のコムアイは、ヤフオクのCMにも登場していた可愛い女性だ。曲はご存知だろうか?『一休さん』『坂本龍馬』等歴史上の人物がタイトルになった曲が多い。ポップな曲調と面白い歌詞で、一度聴いたら強く印象に残る。不思議な世界を演出している。ある時、ラジオでコムアイがインタビューに答えていた。歌は、楽しいってことが大切だと思う。それ以外のメッセージについては、歌以外の場所でしゃべればいいと思う。そう語っていた。
聴く側は、歌にメッセージ性を求めることが多いが、確かに楽しい気分になれることも大切だ。インタビューでの話し方が、さっぱりしていて、かつ軸がしっかりしていて好感が持てた。
このひとの修行僧のような道を究めている感じが素敵だと思う。『20代で隠居生活 週休5日の快適生活』『年収90万円で東京ハッピーライフ』の著者である大原扁理氏のことだ。大原氏は高校卒業後3年間引きこもり、海外ひとり旅を経て、現在隠居生活を送っている。週2日の障害者介護の仕事以外は自由時間。驚くことに月7万円で生活している。世間のあらゆるしがらみから解き放たれて、自分なりの幸せを貫く姿が神々しくもある。世間の常識を疑うことの必要性を強く感じた。
はたまた、ある居酒屋のクレージーな店主にも驚いた。ラジオで取りあげられていた新橋の居酒屋加賀屋。ラジオでゲストが加賀屋の素晴らしさを語り、店内の様子を音で流していたのだが、あまりのハイテンションぶりに強くひかれ、自分でも調べてみた。動画サイトで映像を見たが、人形劇をやってもてなしたり、お客さんに対して注文の仕方が悪いと何度もやり直させたり、予測不能の店主の行動。このような居酒屋だと知らずに来た客に対しても、いつもの行動をして、客は怒って帰ったとか。そのブレない姿は尊敬に値する。
ブレないひとにひかれるのは、自分がブレるひとだからか?自分なりの道を究めるひとの言動は神々しい。
檀 ままこ
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