社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
有名人だからあえて慎太郎さんと書かずに、慎太郎と書いた。慎太郎刈りというヘアースタイルと同じように。
かつての衝撃的な芥川賞作家。驚異的な得票で参議院議員になり、やがて大臣。そして都知事としてつねに脚光を浴び、つねに時代の寵児として名を馳せ、時代に君臨してきた栄光の人は、ますます光り失せた落日の人となりはてた。落ちゆく夕日の残光すら残さなかった。
あれほどテレビに出て、記者会見を是非したいと力説していた彼。しかし、これまた急に翻った。おしまいだ。彼をみていると、人生というものの過ごし方がよく分かるような気がする。要するに晩年における節操を汚してはならないということ。
この人ぐらい人生の晩期がみじめな人もあるまい。輝きすぎた人の宿命だろうか。否、人は輝けば輝くほど謙虚でなければいけないのだ。平家物語は「盛者必衰」の理りを書いたが、だからこそ美しく亡びていかなければならないのだ。
老醜、哀れむべし。慎太郎さんが教えてくれる。
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