トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第3章 勉強のタブー(39)
教育クリエイター 秋田洋和論集
~中学校に入っても、勉強は「繰り返し」やるものだと思っている~
小学校の勉強では「繰り返し」がキーワードとなることが多かったはずです。掛け算の九九など、子どもが覚えるまで付きっ切りで教えてやったのではないでしょうか。漢字や都道府県名なども同様です。
こうやって覚えた知識は一生忘れることはありませんから、「繰り返し」やって定着させることは大変重要です。でもこれは小学校までの話。
中学校に入っても「小学校のときみたいに覚えるまでくりかえしやりなさい」というアドバイスをしているのであれば、それは違います。
小学校のときの「繰り返し」は、回数無制限で、覚えるまで百回でも千回でもひたすら書いたり、口にだしたりしたものです。
それに対して中学校の勉強には、「自分で考える習慣を養う」というもう一つの目的が有るため、「繰り返し」のいっぽうで「工夫すること」も求められます。
つまり「小学校のときは十回かかっていたものを、どうすれば八回でマスターできるか」を考えることが必要なのです。
小学校のときに十回かかっていたからといって、「ぼくには十回必要なんです!」といつまでも同じ回数を繰り返していたら、
確かに知識は定着するだろうが、成長はしていない
といえます。
テストの点数だけを考えるのであれば、「小学校のときと同じように」でもいいかもしれません。しかし中学校での成長とは、
昨日までできなかったことが、今日はできるようになった
ことの積み重ねです。
もちろん中学校の勉強にも英語や数学など「繰り返し」を必要とする教科があります。しかしながら、ただの作業としての繰り返しではなく、「自分で考えながら工夫する」ことを加えた繰り返しでないとなんの意味ももたないことを知っておきましょう。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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