社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
埼玉県は農業が盛んだ。特産品も数多くある。6次産業化の取り組みで、農作物を商品化したり、農家レストランや体験農園として展開されたりしている。「6次産業」と聞きなれない言葉に、何か特別なことのように感じるかもしれないが、知らず知らずと「6次産業」に何かしら触れているはずだ。
「6次産業」は「生産の1次産業」と「加工の2次産業」、そして「販売・サービスの3次産業」を掛け合わせた言葉。農業者が1次から3次まで主体的に関わり、経営に新たな付加価値を生み出すことだ。アイディア次第では、可能性は無限に広がる。
重要なのは、地域資源の有効活用。地域の多様な産業の連携や未利用の農作物の活用はもちろん、地域の人「消費者」も含まれる。人と人とのつながり、つまり「生産者」と「消費者」のつながりなくしては、6次産業は成り立たない。「食」には誰もが高い関心を持っている。さらにその先の「農」にも関心を持ってもらえる仕組みを作り、農業の多面的な価値を生産者も消費者も知る「見える化」が必要だ。そこに6次産業化は大きな可能性を秘めている。
農林業に関わる「生産者」は、6次産業に期待を掛けている人も多いことだろう。しかし、「消費者」である私たちは、6次産業から見えてくるものは少なく、関心もまだまだ低い。国や自治体は、6次産業化による地域活性化や新たな雇用を狙っている。避けることのできないさまざまな問題解決の糸口として。埼玉県も例外ではなく、6次産業化に関するさまざまな取り組みを推進している。
「食」の大切さを感じているのなら、「農」はさらに大切で、私たちの将来を左右するカギを握っていると認識しよう。生産者と消費者が手をつなぐ関係はまだまだ一部だが、誰もがつなぐことができた時、未来を明るく感じる世の中になるのではないだろうか。
岡 アヤコ
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR