トップページ ≫ 文芸広場 ≫ 陽明門がまぶしくて~日光温泉家族旅
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久し振りに旅に出た。旅は行ってしまえば楽しいことはわかっているが、行くまでの準備が面倒だ。旅館の予約はわたしの担当になっているので、ネットとにらめっこ。結構な時間を費やす。荷づくりも面倒。そして今回何より大変だったのが、仕事を休む分、業務を前倒しで片付けなければならなくて、わが家は自営業なので、夫から散々急かされて仕事をすることに。普段から夫である社長からは散々叱られているが、急ぎ仕事で夫のイライラは過熱!怖いったらありゃしない。内心、こんなことになるなら旅行なんて二度と企画するものかと思った。
ヒーヒー言いながら、仕事をなんとか片付けて出発した先は日光。今回は家族4人とわたしの母と妹の6人旅。日光といえば東照宮。陽明門の修復が完了したとのことなので、これは観に行かねば。
実際、目の前にした陽明門は、とにかくまぶしかった。修復したばかりなので、色彩が鮮やかでインパクト大だ。陽明門目がけて、国内外から観光客が押し寄せ、平日だというのに結構な混み具合。色彩のまぶしさは美しいといえば美しいのだが、大学生の息子に言わせると、神社仏閣は古くて色あせたところが好きだそうで、いまひとつ感動が薄い様子。この春高校生になろうという娘はSNSに凝っていて、撮影した画像を暇さえあればアップしている。スマホばかりいじっている姿にわたしは少々イライラ。母は、階段の上り下りの多いのが少し億劫らしいが、それでも数十年振りの東照宮を楽しんでいる様子。妹は、神社仏閣好きなので、御朱印帳を手に行列に並んでいる。夫といえば、母と妹が満足するようにそれなりに気を遣ってくれている。旅に出る前は叱ってばかりのただの鬼だと思ったが、いいところもあるものだ。感謝。
そんなこんな、6人での家族旅行はいい時間を持てたと思う。温泉にもたくさん入って、お肌もつるつる♪旅行なんて二度と企画するものかと思ったが、また行ってみてもいいかな。
檀 ままこ
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