文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
両手をひろげてもつかみきれない巨木
その樹に満開のさくらの花をつけた枝が
力いっぱい突きだしたり広げたり
我一番と競争しているさまがとても美しい
幼子をだきあげて
初めてのさくらをみせている父親
小さな小さなピンクの手で
さくらの花をつかもうとしている可愛い笑顔に
こもれびがやさしくつつむ
この幼子にとって初めて出会ったさくら
いつまでもこの幸せのさくらを
眺められる様にと祈る
つえをついた白髪の女性
少し歩いては立ち止まり
さくらを仰ぎを繰り返している
この白髪の女性にも
いろんな人生があったであろう
でもさくらにはよい想い出があったに違いない
すこし微笑む顔にいっしょに綻ぶ
人見 麗子
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