文芸広場
俳句・詩・小説・エッセイ等あなたの想いや作品をお寄せください。
今年はずっと桜を見ていた。
硬い硬い蕾から少しづつ少しづつ少しづつ。
日本人は桜と富士山が大好きだ。
富士山は増やせないのでどんどん桜を植える。
色々な種類の桜を植えるので、北に追いかけて行かなくても桜を長い間楽しめるようになってきた。
葉桜と言えば花びらの散った木を思わせるが、少し遅れて八重桜や山桜の様に葉も花も魅せる桜も増えた。
天気予報ならぬ開花予報まで報じられる。
先日テレビで神田川に流れる花びらはどうなるのでしょう?
という問いに、花びらが川に沈んだり管を詰まらせたりするので「人がボートに乗って網ですくっている」という話を聞き、大変なんだと思ったと同時に、今時人海戦術かと驚いた人も沢山いたと思う。
学校の脇を通ったら、用務員のおじさんが一生懸命散った花びらを掃き集めていて、扉の開いた倉庫には花びらの詰められた大きなビニール袋がいくつも置かれていた。
桜を楽しませて貰っている陰には、沢山の努力がある。
ここぞとばかり桜を満喫している
公園を歩いた、次々に春の花が咲き出した
ここは争いの声も聞こえない
まだたどたどしい鶯のさえずりと
色とりどりの花が
ただただ満開の春を告げ
風の誘に暖かい雪をはらはらとまわせている
悲しみも喜びもはらはらと
夢の国に居るよう気持ちで歩いた
五嶋 立子
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