トップページ ≫ 文芸広場 ≫ これぞパワースポット!浅草「待乳山聖天」
文芸広場
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本堂のなかに入ると、ぎっしりとひとで埋まり、坐る場所を探すほど。ここは浅草の「待乳山聖天」。読み方は「まつちやましょうでん」だ。先日、毎月第二日曜日の朝行われる「日曜勤行」という行事に友人らと訪れた。
願いの叶うパワースポットといわれる場所だけあって、勤行に訪れるひとの熱気は普通ではない。皆で、お経を唱えるのだが、淀みなく流れる調子で唱える方がほとんどで、驚く。わたしは、しどろもどろに声を出す。途中、梵字にカタカナで読みをつけてあるところなども、大きな声で止まることなく唱える声、声、声。太鼓のドンドンと腹に響く音がまた凄味を演出し、ここは異空間。途中、おじぎをする場面があるが、全神経を集中させて勢いよくひれ伏すひと、ひと、ひと。圧倒される。
待乳山聖天の本尊の大聖歓喜天は仏法を守護する大本の神様として、庶民の迷いを救い、願いをかなえてくださる広大な包容力をもっている。シンボルマークは巾着と二股大根で、巾着は商売繁盛を、二股大根は無病息災、夫婦和合、子孫繁栄を意味している。
ユニークなのが、大根を供えるというところ。大根を売店で買って供えるのだが、積み重なった大根の姿に和む。
権行のあとには、同じく第二日曜日に行なわれている「写経の会」に参加。静かに般若心経を筆で書き写し、こころ落ち着く時間を持てた。
二股大根は夫婦和合を意味するというが、わたしもこれで夫婦和合へ一歩前進!夫婦仲睦まじくいるための秘訣は、写経をしたときのようにこころ静かに、何があっても動じない大きなこころをもつことだな。
※待乳山聖天
東京都台東区浅草7-4-1
ホームページ http://www.matsuchiyama.jp/index.html
檀 ままこ
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