トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第3章 勉強のタブー(42)
教育クリエイター 秋田洋和論集
テストの範囲は親も知っておくべきだと今から腕まくりしている
中学校に入って、小学校のときの勉強と大きく変わるのが「定期テスト」でしょう。学期ごとに「中間テスト」「期末テスト」が実施されます。学習内容をどこまで理解しているのか、チェックするのが目的です。
テスト準備を怠って出来が悪かったとき、ヤマがあたってバッチリだったときなど、懐かしい思い出としてお母さんがたも覚えているものではないでしょうか。
定期テストは当事者である子どもたちには「イヤなもの」、単なる「ノルマ」「義務」と映りがちですが、実は、
大人になっていく過程での大切なチェックポイント
としての役割ももっています。中学校三年間の節目節目にチェックポイントがあるというのは、とても有益なことです。目標を設定したり、結果を分析して反省・修正したりするといった「自分なりのチェックポイントの分析方」を身につけると、「夏は部活動がいちばん大変なときだから、そちらを優先。その代わり冬は頑張って、冬休み明けのテストでは高得点をとろう」など、
その後の生活習慣・思考習慣が変わってくる
のです。これは勉強だけにかぎりません。だから「大人になっていく過程」で大切になるのです。
ところがお母さんたちのなかには、自分の経験をフル活用して、定期テスト大成功プロジェクトを子どもに対して始めてしまうかたがいます。
とにかく定期テストでよい点数をとってほしい
とばかりに、熱の入れ方がエスカレートしていきます。
ほとんどの場合、このプロジェクトの第一歩は子どもの定期テストの範囲を隅々までチェックすることから始まります。
お母さんにテスト範囲をチェックしてもらうことに慣れきった子どもは、「自分なりのチェックポイントの使い方」を身につけないまま成長していくことになります。
テストの範囲は自分でチェックする。
それが中学校のテスト対策であることを、小学生のうちから意識しておきましょう。
中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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