社会
特に埼玉県、さいたま市の政治、経済などはじめ社会全般の出来事を迅速かつ分かりやすく提供。
選挙とは何かを考えさせられた。
都知事人気の追い風で大躍進した新生政党、都民ファーストの会。国会議員の相次ぐ不祥事により地方議会の都議選で大敗した自民党。元秘書の公表?暴露とも言える現職国会議員の暴言・暴行行為、現職官僚による選挙応援演説での選挙民に対する「省として大臣としてお願い」発言、任命権者でもある安倍首相の国民に対する他人事のような謝罪会見では信頼失墜して当たり前である。今回の都議会議員選挙で落選した自民党候補者の恨み節とも言える苦言「脇が甘すぎるのではないか」をどう捉えていらっしゃるのであろう。
選挙とは何であろう。
国や地域の代表として地域の民から公平な判断の下選ばれ、執り行われている行政を監視し、国民のために代弁者として意見を述べ、国民のために政策を作っていく議員や首長を選ぶという行為であり、またわれわれ国民に与えられている権利でもある。
選ぶ側は、選ばれし者がどれだけ正しく地域を理解し、地域に根差した政策を考え実行できる人物であるかを吟味し、公平な判断を下さねばならない。政治を司り、権力を行使できる者だからこそ慎重に選ばなければならない。一部の国民の利益に尽力したり、人権を無視した偏った政策を執り行ってはならないのである。
候補者とはどういう人がなるのだろう。
2年前の統一地方選挙でも、学歴優秀で若くして大手会社の執行役員を務めた能力ある方が、政治の世界に色気を出し、自らの上から目線や人を見下す態度が原因で落選した候補者がいた。暴言こそ無かったものの、今後の活動も狭まり大きく後退してしまったようだ。彼自身がかつての昔オーナーの手の内で活躍できたことや雇われの身であったことを忘れ、独り立ちを試みたものの独立できていないことにも気づいていない。自信とおごりは紙一重だ。落選は自ら不徳の致すところであって誰のせいでもない、自己責任である。
候補者の資質とは何であろう。
高い学歴、優秀な職歴、潤沢な資金、知名度、世襲、…これらは有ればこの上ない。
部下の能力を引き出し高め使いこなす、将としての器も必要だ。
だが、それだけであろうか。
今回の暴言騒動でお気づきになられたと思うが、真に必要なものは「思いやる心」ではないか。
災害で苦しむ国民を助ける思いやり。災害に遭遇しないように快適に暮らせる日常をつくる思いやり。相手を思いやる心。地域を思いやる心。隣国を思いやる心。隣人を思いやる心。
資質を問う大きな決め手はその人物そのものだ。人間だから迷いもあろう。欲もあろう。
現職の議員、首長に於かれては初心に立ち返り、国民を思いやる心を思い返して頂きたい。
新人の議員はどうか立候補時の気持ちを忘れず、おごらず焦らず進んで頂きたい。
人気や風に頼らない真の議員や首長たちが、未来の日本を照らし続けていくことを願っている。
特別記者 鷹野龍
バックナンバー
新着ニュース
- エルメスの跡地はグッチ(2024年11月20日)
- 第31回さいたま太鼓エキスパート2024(2024年11月03日)
- 秋刀魚苦いかしょっぱいか(2024年11月08日)
- 突然の閉店に驚きの声 スイートバジル(2024年11月19日)
- すぐに遂落した玉木さんの質(2024年11月14日)
特別企画PR