文芸広場
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先日、娘の高校の部活保護者会があった。入部してはじめての保護者会なので、保護者の自己紹介から始まった。みんなよくしゃべる人たちであった。わたしは、こういうのは苦手。苦手ゆえに、緊張してあらぬことを言ってしまっているらしく、たまたまそういうのを聞かれて娘からは注意を受けることがある。今回は、無難に済ますことができたと自覚している。
そのあと、部活の顧問の先生から活動内容説明があり、最後には部員がずらりと前に並んで自己紹介があった。
部員は全部で50人弱だっただろうか。男子の方が圧倒的に多かった。
女子高校生は娘を見慣れているのでなんとも思わぬが、男子高校生が集団で、ずらりと並ぶ様子に圧倒されてしまった。まぶし過ぎるったら!
男子高校生にまぶしさを強く感じるのは、自分が女子高だったせいもあるのでは?大勢の男子高校生がまわりにいるという状況を経験していない。
いきなり男子高校生を熱く語って申し訳ないが、男子高校生は独特の光を放つ存在である。中学生だとまだまだ子ども要素があって、可愛い存在である。大学生となると、大人要素満載で、なかにはおじさんぽい雰囲気を醸し出しているひともいる。(わが家の大学生男子もこれに属する。)高校生は、大人になりきれていないふわっとした頼りなさ、光る肌のつや、そしてはじける笑顔!
わたしは、彼らの自己紹介をずっとながめていたかった。
そのあと、実際にテニスの試合を見学させてもらった。ここで、どうしても目がいってしまう男子がいた。なぜか見てしまうのだ。なぜだろう?
よくよく考えてみたら、かつて親しくしていたひとに似ていたのだ。遠い瞳で見てしまった。気持悪がられたかもしれないが。
男子高校生の光をまぶしがり、遠い瞳で見つめ、わたしは何をやっているのやら。それもこれも娘には言えない出来事であった。
檀ままこ
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