文芸広場
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今年も暑い夏が続いています。今日は台風のお陰か暑さも一服。
先日の「土用の丑の日」には、精を付けようと多くの人が香ばしい香りに誘われて鰻を食べました。
栄養価の高い鰻。なぜこの日に食べるようになったのでしょう。
今年の夏、土用の丑の日は2回。7月25日と8月6日です。
この他、土用の丑の日は今年1月26日、4月20日、5月2日、10月29日。
土用とは、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日(又は19にち)間。そして、丑の日は12支を日にちに当てはめた日なので、今年の鰻の日は立夏の前の丑の日です。
あまり知られていませんが、なんでも鰻の旬は冬のようです。
江戸時代、夏に売れなくて困った鰻屋さんが平賀源内に相談したところ、『本日土用の鰻の日』という看板を出すよう勧められました。
それに古くから「丑の日」に“う”のつく食べ物を(うどん、梅干し、瓜など)食べると縁起が良い。とされていた事もあり、大繁盛したというのが有名な話です。
以来暑い夏のイベントとなった「鰻の日」ですが信頼を得ているのは国産ウナギ。
輸入した後日本で育てたり、加工したりすれば国産と謳える昨今。何を信じて食を求めればよいのか悩ましいところです。
昔から鰻で有名だったさいたま市では、浦和のうなぎを伝統産業として毎年鰻祭りも行われています。商魂たくましい人達によって他の土用の丑の日にもうなぎの日にしようという試みがあるようです。
兎に角『う』のつくものでも何でも、精の付くものを食べて、まだまだ続く暑い夏を乗り切りたいものです。
鹿山夕子
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