トップページ ≫ 社会 ≫ ぞろっと世襲の内閣をどうみるか?
社会
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安倍内閣が改造されて、多少の支持率は上がったものの、日本ファーストの会という政治団体が設立されて「小池新党」はますます現実味を帯び、国政の動きは見逃せなくなってきた。
19名の大臣。バックボーンを調べてみた。
安倍総理、祖父は岸信介元首相、父は派閥の領袖安倍晋太郎。麻生副総理、華麗なる一族で祖父は吉田茂元首相。奥様は元鈴木善幸首相のお子様で、五輪担当大臣の鈴木俊一氏とは義兄弟。野田聖子総務大臣は祖父の地盤を引き継ぎ岐阜県議から衆議院議員へ。河野太郎外務大臣、父は新自由クラブで政治に新しい風を起こしたが、自民党に復党し総裁になった河野洋平氏。林芳正文部科学大臣、父は林義郎元大蔵大臣。加藤勝信厚生労働大臣、義父は加藤六月元農水大臣などを歴任した人。加藤六月といえば一六戦争と言われた相手梶山清六氏を思い出す人も多いはず、その梶山清六氏のご子息が地方創生大臣として初入閣した梶山弘志氏。世耕弘成経済産業大臣も祖父、父ともに衆議院議員。小此木八郎国家公安委員長も祖父、父ともに衆議院議員。松山政司1億総活躍大臣の父は元福岡県議。そしてすでに失言をしてしまった江崎鉄磨沖縄北方大臣の父は多くの閣僚を歴任した江崎真澄氏。
なんと19名のうち12名、六割以上が世襲議員なのだ。
世襲について長い間賛否両論が展開されている。中核市川越を見ても川合喜一市長に川合善明市長。小宮山重四郎郵政大臣に小宮山泰子衆議院議員。舟橋功一市長に舟橋一浩前県議。中野清衆議院議員に中野英幸県議。山根隆治参議院議員に山根史子県議。とまさに世襲オンパレード。親を応援してきたから、やはり子どもも応援したいという有権者が多いのは事実。河野太郎外相が中国を訪問し、中身はともかくも「あなたの父上は・・」と言われ距離感がないのもメリットの一つかもしれない。
しかし、その世襲。子ども、孫が能力もないのに、地盤を引き継ぐとなると、そこの民たちは大変不幸な結果になるのではないか。政治に取り組むということは、私心を捨て、民のためになにができるかを常に念頭に強いリーダーシップを発揮し、将来へのビジョンをもってまちづくり、県土創り、国創りをしていくべきもの。
昨日、BSで保守の論客桜井よしこさんが「政治哲学が感じられない人はダメ。」と言い切っていた。勝つためには手段を選ばず、政党もくるくる変えてしまう、政治家の節操も一つの選ぶ基準としなければならない。世襲は全否定しないが、世襲議員はそれなりの厳しい目が注がれていることを心しなければならないのでは?
大曾根 惠
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