社会
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夏が来れば思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
童謡「夏の思い出」の一節だ。
誰しもが口ずさみ、少年少女時期に過ごした夏休みやふるさとを懐かしく思い出す、心穏やかにさせてくれる歌である。
尾瀬ではミズバショウの咲く時期は5月末ごろであり、7、8月の夏の時期ではない。夏休みに素敵なミズバショウを求めて尾瀬へ旅行しても、一面咲き乱れたミズバショウを見ることは出来ない。作詞した江間章子さんは幼少期、岩手山の近くでミズバショウの咲く場所で育った。「尾瀬においてミズバショウが最も見事な5、6月を私は夏と呼ぶ。それは歳時記の影響だと思う」と江間章子さんは語っていたそうだ。
山地の湿原に生息する花、ミズバショウ。空と大地の中で自然に調和しているからこそ、その存在は美しい。「夏の思い出」はその歌を聴いた人それぞれが、実際には見たこともないミズバショウの景色を思い浮かべ、夏休みに無邪気に遊んでいた楽しかった幼少期の自分を思い浮かべることが出来る。
飾らずおごらず穏やかに生息しているからこそ美しい。
「シツゲンニ セイソクスル ハナ」失言に棲息する鼻高々な人々。
失言を多発しても辞めない、クビにならない、責任を取らない。逃げる、隠れる。
選挙時には元気を前面に出し健康をアピールしていた人物が、失言地帯に棲息するや否や、病院に駆け込んで息をひそめる。周りの議員仲間も責任をとがめるどころか奇妙な仲間意識で守りに入る。国を憂い、国民を守るどころか自分の保身に徹する。身分保障と特権、多額の議員歳費を受け権力を行使する立場である。そんな立場を守りたいと思うのは良くわかるが、果たしてその姿は美しいのであろうか。
「この国で一番の楽園は国会かもしれない」と誰かがつぶやいた。
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
夏が終わり「夏の思い出」のメロディーが流れるとき、はるか遠い夏の空に今年こそ、美しい景色や楽しい経験を思い浮かべることが出来ることを切に願う。
鷹野龍
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