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コラム …男の珈琲タイム
世に名を成すにはまず「マメ」であることだと信じている。「マメ」のひとつによく手紙を書くことだと、ある実業家から直接教えをうけた。短文でいい。とにかく「誠心」をもって書くことだと。私なりに実践してきた。メールでもいい。しかしペンにはペンの味と、相手にささり、浸み込んでいく力がある。今夏も多くの人様から暑中お見舞いを頂いた。名を成した人ほど文に力と味があって感動した。現役の市長。国会議員。かっての市長。県庁のトップ。埼玉の実業家等々。皆一流の人達だ。中でも90歳を過ぎた女性実業家、80歳を超えた元市長や県庁のトップの人達の健筆には教えを頂くことばかりだった。残念なのは中途半端にバッチをつけている選良の数人だった。教養とは広義な意味で誠実ということだと思う。灯りのもとでペンを握りしめ、相手への想いを紙に浸み込ませている姿こそ「教養」という所作そのものではないか。雨降りしきるメランコリックな晩夏の日々は様々なことを諭してくれる。
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