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コラム …男の珈琲タイム
甲子園という園は、過去半世紀ドラマというドラマで満杯になっている。熱いドラマ、悲しみのドラマ、教訓のドラマ等々。数えあげたらきりがない。
今回も、優勝した花咲徳栄は埼玉ではじめての快挙だった。今は亡き創設者の佐藤先生は遠い天の園できっと感涙したにちがいない。佐藤先生は私学経営者の星であり、範たる巨人だ。スポーツで日本一の「栄」をつくり、一方でまた勉学でも雄たる「栄」をつくった。
15年前ぐらい、私の友人は息子を甲子園へ行かせたい一心で花咲徳栄に入学させた。毎回毎回夫婦で応援に駆けつけ、かき氷を食べることすら忘れて声をはりあげ続けた。しかし、夢はあと一歩のところでいつも消えた。
その友人も10年前若くしてこの世を去った。花咲というといつも私はその友人を思い出しては懐かしくも寂しい気持ちにおおわれてしまう。
一方、今回の選手の花は広陵の中村君だった。清原以来の記録を破った。6本のホームランは目に焼きついてはなれない。中村君は母の手一つで今日を生きてきた。母の恩、監督の恩、チームの友人達の恩は、生涯忘れないと涙した。感謝する心はいつの世もきれいで美しい。
甲子園が終ると蝉が生命の限りをつくして鳴きつくす。
残暑が私を迎えようとしている。球児達からこんなに学べる私達は幸せだ。
「広陵が 負けて花咲く 甲子園」 修太
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