トップページ ≫ 社会 ≫ あなたの運転は大丈夫?運転免許自主返納をサポートする埼玉県警
社会
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高齢者の危険運転による事故が一時期ニュースで頻繁に伝えられていたことは、記憶に新しい。そのなかでも、ある事故が自分にとっては印象深かった。80代女性が、夫の入院する病院に車で向かう途中に、アクセルとブレーキを踏み間違えて2人の命を奪ってしまった。運転には不慣れだったが、病院通いには都合がいいと運転していたようだ。
筆者は、ペーパードライバーだ。もう何十年も運転をしていないし、これから運転するつもりもない。ただ、身分証明書を手元に置いておく意味で免許の更新を行ってきた。だが、様々な事故ニュースを見聞きし、免許を持っているからと不慣れながら運転して先の女性のようなことになるのも怖いと感じるようになった。
ということで、まだ高齢者ではないが、免許証を返納した。高齢でないのに返納するひとはたぶん珍しいと思うが、人生の折り返し地点に差し掛かった年齢ともなれば、物事を取捨選択して捨てていくことも大切なのだ。
窓口で免許証を提出し、さらに1000円の証紙を購入して書類に貼って提出。その場で顔写真を撮影し、「申請による運転免許の取消通知書」と「運転経歴証明書」を受け取った。
取消通知書はA4の文書で、「運転経歴証明書」の再発行の際に必要となるので保管するよう言われた。
そして、「運転経歴証明書」は運転免許証と同じサイズの写真入り証明書なのだ。筆者は予備知識がなかったので驚いた。運転免許証がなくとも写真入り証明書が手元に残るのは有り難い。
一緒に渡された書類によると、県警は高齢者の自主返納をサポートするために、シルバー・サポーター制度を実施している。県内の制度実施店で運転経歴証明書を提示すると様々な特典が受けられる。タクシー会社の割引サービス等、高齢者に喜ばれるサービスがある。
運転経歴証明書は公的証明書なので、金融機関でも提示出来る。証明書がなくなるからと運転免許の返納を躊躇しているひとには有り難い制度だ。自分の運転に不安があるならば、自主返納をおすすめする。
※埼玉県警察 運転経歴証明書の交付申請手続について
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/f0110/menkyo/unten-keireki.html
※埼玉県警察 シルバー・サポーター制度について
http://www.police.pref.saitama.lg.jp/f0010/kurashi/index-kotu.html
有賀 摩美
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