トップページ ≫ 教育クリエイター 秋田洋和論集 ≫ 中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと 第3章 勉強のタブー(48)
教育クリエイター 秋田洋和論集
中学校の英語は、英語教室に通わせれば安心だと思っている
小学校で英語の授業が必修化されたこともあって、小学校までの子どもたちが普段英語に触れる機会は、我々の時代とは比較にならないほど増えています。
幼稚園で用意されている英語教室からはじまって、英語教室に通っているという小学生たちは年々増えています。
はたして彼らは、中学校以降の英語学習を楽々とこなしているのでしょうか。
残念ながら一般的な英語教室で学んできたアドバンテージは、ほんの数回の授業で消えてしまいます。
小学生が触れる英語学習の多くは、話す・聞くで構成されています。最初は英語に慣れることを目的としているためです。
ところが中学校の英語は、最近変わりつつあるとはいえ、昔ながらの読む・書くがメインとなっています。定期テストがある以上、「書く」のウエイトが高くなることはお母さんがたもおわかりだとおもいます。
だから、今までどれほど英語になれていたとしても、「書く」という行為がある程度自在に行えないと、中学校の英語が“作業”に感じられて楽しくなくなるようです。テレビドラマなどで「転校してきた帰国子女が、中学校の英語で退屈している様子」が描かれることがありますが、まさにその状態なのです。
中学校の英語では、
・しっかり英単語を書けるようにしておくこと
・文法の習い始めでサボらないこと
が、スタートダッシュを決める秘訣です。英語教室での経験を過信せず、気持ちも新たにコツコツ勉強を続けることが求められます。
もちろん、英語教室で身につけたものが無駄になることはありません。教室を一歩出れば、自分の知識や経験を試せるチャンスはいくらでもあります。テストの成績だけを気にするのではなく、生きた英語に触れ、英語を使ってみる機会を意識してつくり続けてほしいものです。
「中学校に入る前に親がしてはいけない80のこと」(PHP文庫) 秋田洋和より
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